映画の感想とボヤき

人生迷走中の独身女が映画をみて感想を言ったり、感じたことをただ赤裸々に書き記すだけのブログ。ネタバレ全開なので注意。

恋はデジャ・ブ[Groundhog Day] 感想

 

コメディタッチに描かれていて、設定自体はありふれているけどしっかりとSFファンタジーだし、わりとエグさもきっちりある。
傲慢でプライドの高い男がループされる日々の中で、好き勝手に遊んだり、自暴自棄になったり、ありとあらゆる自殺を試して死んだり… 好きだった女を何度もループし上辺だけの情報で口説こうとしても絶対にフラれる。


「ビールが半分グラスに残っていて、それを”もう半分しかない”と思うのと”まだ半分もある”と思う人がいる」一体どちらの人間が生きやすいのだろうか?


老人の死をきっかけにループする一日を前向きに捉えるようになったフィルはその一日一日でピアノのレッスンを受けたり氷の彫刻を覚えたり、街で起きる様々な事件を把握し、助けた。
そうして磨かれたフィルという人間に、何をやっても落とせなかったリタの方から「落札」してくれる。リタの氷の彫刻を見たとき、ブワッと涙がこみ上げた。打算などない、愛の形だった。


最後はあんなに退屈で嫌っていた田舎町に住もうと言ってゴール。ある意味めちゃくちゃスパルタで人格を矯正されたような部分もあるかもしれないけど、これは物語であり、視聴者にヒントを与えてくれていると感じた。とっても素敵だった!