映画の感想とボヤき

人生迷走中の独身女が映画をみて感想を言ったり、感じたことをただ赤裸々に書き記すだけのブログ。ネタバレ全開なので注意。

サイド・エフェクト[Side Effects] 感想

精神を病んだ女エミリーと精神科医バンクスのお話。過去にも鬱を患った彼女のために前担当医シーバートに話を聞きながらすすめられた薬を投与した後に、なんと彼女が夢遊病で夫を刺し殺してしまう。


最初は「精神病患者においてこういったケースは過去にもあったし、それで医者患者共に罪人が出たことはない」という前例もあったことから大丈夫だろうと思っていたが、事態はよからぬ方向へ。この段階ではどうやって彼女の無実を証明するかのお話なのかな?と思って見ていましたが彼女に薬を投与し続けたことを責められた医師は仕事のオフィスや妻や子供まで失うことに。

絶対におかしいと躍起になって事件を調べ始め周囲からの反応も冷たく「もしかしてバンクスが元々ストレスで可笑しくなっていて実は病んでいたのはバンクスって落ち…!?」なんて思いながら見守っていたらそんなことはなくどんでん返し。
エミリーがとんでもない「女優」でありまさかの前担当医シーバート(レズ)と手を組んで金儲け目当ての全て作られた嘘!エミリーとんでもなく悪女ですね…。


しかしかつてのバブリーで輝かしい生活を取り戻したくて計画を立てた彼女と、同じく生活を取り戻したくてふたりを「ハメ返した」バンクスは似ているのかもしれない…。そういう時人間は思いもよらない行動を取ってしまうのかと思うとちょっと怖いですね…。エミリーが悪いとは言え精神科医が自分の立場で復讐の為に一般の人間を薬漬け廃人コースお見舞いしてしまうなんて…人間不信になりそう

 

とんでもない悪女ふたりをどんでん返しでしっかり復讐したのはスッキリ!でしたが頭が悪い上にわりと場面をパラパラと切り替えながら淡々と描かれていたのと自分の予想もあり理解が追いつくのが遅くて視聴直後は「あ、あーーー?そ、そういうこと、か?」てな感じになってまとめ記事などを読み「ああ、なるほどなぁ」と納得。笑

 

映画の最初と最後でエミリーがアパートにいたシーンと精神病院にいるシーンでおわるのですが、彼女にとってはどちらもそう変わらない苦しい生活かもしれないと思うと…少しやるせないですね。