チョコレートドーナツ[Any Day Now] 感想
差別のおはなし 「ハッピーエンド」にはならない現実のお話
ゲイカップル二人もきっとド聖人というわけではなく、きっと生きるために必要な”違反”なんかもきっとしてきただろうけど(とくにドナテロ)、ただ、心優しく、そして問題に立ち向かう勇気のある人だったんですよね
自分が「ゲイ」として「差別」されることを「受け入れていた」ポールが裁判で相手の判事から因縁をつけられまくって「人形」の件で取り乱したドナテロとそれに重ねて熱く論議するポールが「さっきから議題から話がそれている!この裁判の本質はストレートやゲイなどではない!マルコだ!!」って言い切ったときはグッときた
「愛と正義」によって人は変わる人はいるし、でもそれが「必ずしも勝利するわけではない」ということが、この世の現状、マイノリティの立場の弱さを表していて…ああ無情
だけど、世の中そんなもんだよね、って思いながら観ていた私は確かにドナテロに出会うまえのポールと同じだと思った。